まげわっぱ
まげわっぱが気になり始めたのは、
大学の友人がお母さまに作ってもらったおいしそうなお弁当が、
さらにまげわっぱという器で彩られてより美味しそうに、おしゃれに見えたからだ。
その頃の私は、プラスチック製のお弁当箱を使っていた。
洗いやすく、電子レンジにもかけられる便利なものだった。
しかし洗うたびにプリントが剥げて、「そろそろ買い換えたいなぁ」という思いを募らせていた。
そんな時にまげわっぱという存在を知って、
ぜひまげわっぱのお弁当箱が欲しくなった。
(人のものを欲しがる悪い癖も出ていた)
下調べと称してInstagramで曲げわっぱのタグを見たりして、
購買意欲を高めていた。
調べると、
まげわっぱは高い、手入れが大変という情報が出てきた。
また、安い曲げわっぱは木と木の間にプラスチックが入っているらしい。
そのため重さがプラスチック製のお弁当箱と大差なくなってしまうようだ。
実際にハンズなどで見に行って、持ってみるとプラスチックと変わらない重さだった。
これが決め手となり、私は高い方の曲げわっぱの購入を決めた
高いまげわっぱは軽かったし、杉のとてもいいにおいで、
限界を迎えている私の作るお弁当でも美味しそうに見えた。
(冷凍食品を買い足し忘れて、面倒臭くて冷凍グラタンで二段弁当の片方の段を埋め尽くした逸話があるほどに常に限界)
栗久というお店の曲げわっぱを購入した。
レディース入れ子(ライスラージ)という二段のお弁当箱。
下段の内側だけ白木のもの。
ここにご飯を入れると、ご飯をふっくらと保つ白木の恩恵に預かれるという算段だ。
すばらしい。
それ以外の部分はウレタン塗装されていて、
上段は洗剤で洗うことも、脂っこいものをいれても平気だ。
下段の白木の部分の手入れも実際はとても簡単だった
①お湯をいれて10分ほど放置して汚れをふやかす
②こすって汚れをおとす
③熱湯をかけて気化熱も利用してすばやく乾燥させる
ゆかりなど、白木の部分に色がしみるようなふりかけをつかっても、
①の段階で汚れが浮いて鮮やかなピンク色は残らないのだ。
とてもすばらしい。
そして、この簡単3STEPでも限界を迎えた私は漆塗りの曲げわっぱ購入を検討するようになった。